3月の鉱工業生産3.1％増、伸びが加速

 
　マレーシア統計局が5月10日発表した2019年3月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で3.1％上昇した。上昇率は前月の1.7％から加速。製造業（4.1％）が前月を0.4ポイント上回ったほか、鉱業（マイナス0.2％）のマイナス幅が4.8ポイント縮小した。電力（4.8％）は前月と同水準を維持している。
 
　製造業では、食品・飲料・タバコ（6.8％）の上昇率が前月から0.5ポイント加速。また、繊維・衣料・革製品・履物（4.9％）や石油・化学・ゴム・プラスチック製品（3.7％）も前月の伸びを上回った。一方、電気・電子製品（2.7％）と木製品・家具・紙製品・印刷（5.0％）は、それぞれ0.4ポイント、0.5ポイントずつ減速している。
 
　19年第1四半期のIPIは、前年同期比で2.7％上昇。電力（5.8％）と製造業（4.0％）の伸びが寄与した。一方、鉱業（マイナス1.9％）は落ち込んでいる。
 
■製造業売上高5.7％増
 
　統計局が同日発表した19年3月の製造業売上高は、前年同月比で5.7％増の724億リンギ（約1兆9200億円）だった。 食品・飲料・タバコが8.8％増、石油・化学・ゴム・プラスチック製品が8.4％増と伸びが高かった。
 
　製造業の従業員数は1.8％増の108万7760人。支払われた賃金は5.1％増の40億6050万リンギ（1人当たり3733リンギ）だった。
 
（提供：亜州ビジネスASEAN）