今年の経済成長率は5％にやや減速、OCBCエコノミスト見解

【クアラルンプール】シンガポール系OCBC銀行の主任エコノミスト、セレナ・リン氏は経済見通しに関する2月9日の会見で、マレーシアの国内総生産（GDP）増加率は昨年の推定5.8％に対し今年は5％に減速するとの見通しを示した。貿易相手国で経済の低迷が予想されるためだ。

個人消費は政府の所得支援措置、低税率、心理改善を背景に堅調が予想され、民間投資も堅調に推移する見通しだという。年末の為替相場については、1米ドル＝3.76リンギ（約108.7円）とのリンギ高予想を示した。

最近の金融市場の急激な変動について「健全な正常化。1月にアジア太平洋地域に外国から資金が流入しすぎた」と語った。

3月に署名式が行われる予定の「包括的および先進的な環太平洋パートナーシップ協定（CPTPP）」（いわゆる「TPP11」）はマレーシアにプラスだという。貿易障壁が低くなりマレーシア企業の外国市場への参入が容易になるからだ。