2004年7月27日
『ローマ人の物語 ローマは一日にして成らず(上)』塩野七生
古代ギリシャが繁栄を謳歌していた頃、ローマはイタリア半島中部に位置する小国に過ぎなかった。
「知力」ではギリシャ人に劣り、「体力」ではケルト人・ガリア人に劣り、「技術力」ではエルトリア人に劣り、「経済力」ではカルタゴ人に劣ると自らを評していたというローマ人がなぜかくも壮大な世界帝国を築き、しかし滅んだのか。
「ローマ人の物語」は1千年に及ぶその衰亡の歴史を、情緒を排した筆者独自の視点から描きます。
新潮社(新潮文庫)
協力=シンガポール紀伊國屋書店
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.004(2004年07月27日発行)」に掲載されたものです。
文=秋山