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シンガポール就職&転職 企業が求める人材像

2017年7月26日

The Unofficial Official Group Pte. Ltd(略称: TUOG) 最低でも2ヵ国語。ローカルの カルチャーを理解し、しなやかな バランス感覚を持つ人材を

代表取締役社長&CEO 影山 亘 さん 業種:広告

◆御社の事業内容を教えてください。

当社は広告会社の一種である「アクティベーション・エージェンシー」として、イベントや展示会、シンポジウム、店頭プロモーションなどを行うと共に、店舗のインテリアデザインから施工まで、店作りそのものを手掛けています。さらに什器やディスプレイの制作のみならず、店頭で働くプロモーターの派遣から教育まで担います。取引先企業は幅広く、食品などを含む一般消費財から、化粧品・酒・タバコなどのトラベル・リテールと呼ばれる免税関係のブランドまでさまざま。

 

われわれがリアル店舗に注力している理由は、2つあります。1つは既に存在する大手の広告会社やデジタル・エージェンシーとは別の分野で強みを作ること。2つ目はスマートフォンの登場によって広告マーケティングがデジタル化すればするほど、一方でリアルな顧客体験が大事になると考えているからです。娯楽として行ける所が限られるシンガポールでは、リアル店舗での買い物が休日の過ごし方だという声を、ローカル、特に若い層から聞きますし、チャンギ空港はトラベル・リテールでは世界有数の空港です。

 

◆最新のビジネスについてお聞かせください。

リアル店舗を情報発信の場と捉え、オンラインとオフラインをシームレスにつなげる技術の研究開発、実用化を行っています。例えば、店の前を通り掛かった人に電子クーポンを送るシステムなど。消費行動をデジタルだけで完結させるのではなく、スマートフォンを使って新規顧客を店舗へ誘導する、あるいは再訪問を促すなど、店との連携をより強化しています。

 

◆職場はどのような雰囲気ですか。

当社は正社員が20名(うち2名はバンコク支社駐在)おり、日本人は1名のみ。19名のローカルは9割が中華系で、20代から30代前半の若い社員が活躍中です。

 

◆求める人材像を教えてください。

現在、営業企画職において日本語が話せる人を探しています。広告や販促に携わった経験があれば、土地勘があるという意味で好ましいですが、専門知識の有無よりも、ブランドを成長させていくことに意欲的な人が望ましいです。また、顧客の信用を得る根本にあるのは忍耐強さ。神は細部に宿るという言葉があるように、例えば什器に傷がないか徹底的にチェックしたり、開店した店舗へ出向いてスタッフの動きを確認・教育したりするなど、最後まで粘って質の高いサービスを提供することを真の意味での納品とし、それを実現する細やかさを重視しています。

 

さらに大手化粧品会社などがトラベル・リテール部門のグローバルHQを当地に置いているように、世界中から企業が結集し、協業相手となりうる人物に会えるチャンスがシンガポールにはあふれています。よって、コミュニケーション能力は必須。最低でも2ヵ国語、うち、公用語の英語はマストです。当社内に限らず、昨今では取引先が日系企業であっても、担当責任者がローカルであることは珍しくありません。こういった中で求められるのは、現地の文化への理解力。当地在住期間の長短に限らず、仕事の仕方や風習などを理解し、バランス感覚を持って接することは、当地においては重要なビジネスセンスだと言えます。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.324(2017年8月1日発行)」に掲載されたものです。

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