2026年11月2日
成田空港、3ターミナルを1つに集約へ 2030年代に新施設整備
成田国際空港は、現在3つに分かれている旅客ターミナルを段階的に集約し、2030年代に一体型のターミナルへ移行する計画を進めている。利用客の移動負担を軽減するとともに、国際線の乗り継ぎを円滑にし、東アジアの国際航空拠点として競争力を高める狙いである。
成田空港は1978年の開港以来、航空需要の増加に対応して施設を拡張してきた。しかし、現在は第1~第3ターミナルが分かれており、乗り継ぎの際にターミナル間をバスで移動する必要があるなど、利便性が課題となっている。
新計画では、まず第1、第2ターミナルの間に新たな搭乗ゲートを備える施設を整備し、既存ターミナルと連絡通路で接続する。その後、税関などの機能を段階的に集約し、最終的に一つのターミナルとして運用する構想である。具体的な工事日程は現時点で決まっていない。
新施設の完成後、空港の延べ床面積は現在の約97万㎡から約110万㎡へ拡大する見通し。東西方向に最大約2kmの移動が生じることから、空港内を移動する自動旅客輸送システムの導入も検討している。
また、新滑走路の建設と既存滑走路の延長によって、年間の航空機発着能力を現在の34万回から50万回へ引き上げる計画である。年間旅客受け入れ能力も5,700万人から7,500万人へ増やす見込みだ。
羽田空港の発着枠に余裕が少ない中、成田空港の機能強化は首都圏全体の航空需要への対応にもつながる。シンガポールから日本へ渡航する利用者にとっても、将来的に乗り継ぎや空港内移動の改善が期待される。

