シンガポールのチャンギ空港グループ(CAG)は19日、2026年第3四半期(7~9月)の旅客数が前年同期比0.4%増の1,740万人だったと発表した。第2四半期の1,720万人を上回ったものの、伸び率は小幅にとどまった。一方、航空貨物の取扱量は8%増の57万4,000トンとなり、人工知能(AI)関連の半導体や電子部品の輸送需要が成長を支えた。
航空機の離着陸回数は2.5%増の9万3,900回だった。旅客需要は欧州、北東アジア、南西太平洋方面がけん引した。主要旅客市場は中国、インドネシア、オーストラリア、マレーシア、インドの順で、上位10市場のうちベトナムは20.5%増、中国は10.4%増と高い伸びを示した。
利用者の多い路線はクアラルンプール、ジャカルタ、バリ島デンパサール、バンコク、上海だった。主要10路線では東京が5.2%増、メルボルンが5.1%増となった。四半期中には新たに航空会社4社が乗り入れた。
貨物市場では中国、米国、オーストラリア、香港、インドが上位を占めた。旅客輸送の伸びが緩やかな一方、半導体関連貨物は好調であり、空港の物流拠点としての役割が改めて浮き彫りになった。CAGは燃料費の高止まりなど航空会社の経営環境が厳しい中、航空ネットワークの拡充を進める方針である。
今回の発表では、旅客数の伸びに比べて貨物取扱量の増加が際立った。輸出入双方で電子関連貨物の需要が強く、航空輸送を利用する半導体や精密機器の供給網にとって重要な動向である。今後は新規就航先の定着や航空運賃の変化が旅客需要を左右する可能性がある。
チャンギ空港、第3四半期の旅客数1,740万人 貨物は8%増
