シンガポールの裁判所は10月5日、火鍋チェーン「Haidilao(海底撈)」で203.50Sドル相当の飲食代金を支払わずに立ち去ったほか、小売店でパンや食品などを繰り返し盗んだとして、シンガポール人女性オン・ロウエン被告(40)に禁錮8週間と5日の判決を言い渡した。
被告は詐欺や窃盗など計5件の罪に問われ、このうち3件について有罪を認めた。残る2件は量刑判断の際に考慮された。
事件が起きたのは2024年10月28日午前0時ごろ。被告はパヤレバー・クォーター(PLQ)にあるHaidilao店舗を訪れ、牛脂スープ、イベリコ豚、エビのすり身、中国産食用カエル、豚肉料理など、合計203.50Sドル相当を注文した。
約2時間後、従業員が会計を求めたところ、被告は店長から無料で食事を提供すると約束されていたと主張した。しかし、従業員が店長に確認した結果、そのような約束はなかったことが判明した。
被告はさらに、マリーナベイ・サンズ(MBS)にあるHaidilao店舗の従業員だと説明したが、店舗への照会で事実ではないことが確認された。社員証の提示にも応じられず、最終的に代金を支払わないまま店を立ち去った。店長は同日、警察に通報した。
その後も被告は窃盗を繰り返した。同年12月21日にはジュロン・ウエスト・アベニュー5の店舗で、7.80Sドル相当のレーズンパン2袋を盗み、数分後に再び来店して9.60Sドル相当のサンバル・イカンビリス入りパン6個を持ち去った。
さらに2025年10月6日には、ジュロン・ウエストのディスカウントストア「DON DON DONKI」で、飲料や刺身など合計約300Sドル相当の商品を白いトートバッグに入れて持ち去った。いずれの窃盗も、店舗側が防犯カメラの映像を確認したことで発覚した。
被告は犯行を認め、パンを盗んだ際には衝動的に行動したと説明。DON DON DONKIでの窃盗については、当時強い精神的ストレスを抱えていたと述べた。
また、Haidilaoでの無銭飲食については、従業員に腹を立てたことが理由だったと説明した。
被告は法廷で反省と後悔の意を示し、出所後は積極的に治療を受け、生活を改める意向を表明していた。
火鍋店で203Sドルを無銭飲食、窃盗繰り返した40歳女性に禁錮8週間
