シンガポール保健省(MOH)と感染症庁(CDA)は10月7日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種を、12日から国の定期予防接種スケジュールに組み込むと発表した。高齢者や基礎疾患のある人などを主な推奨対象とし、対象者への無料接種を継続する。
今回の措置では、COVID-19ワクチンを全国小児予防接種スケジュール(NCIS)と全国成人予防接種スケジュール(NAIS)に追加する。これまで2020年に開始した国家ワクチン接種プログラム(NVP)の下で提供してきたが、今後も感染が続き、特に高齢者や健康上のリスクが高い人では重症化する恐れがあることから、通常の予防接種制度に組み入れる。
接種を推奨するのは、60歳以上の高齢者、生後6ヵ月以上で重症化リスクの高い基礎疾患などがある人、高齢者介護施設の入居者である。糖尿病、心不全、慢性の肺・腎臓・肝臓疾患がある人や妊婦なども対象に含まれる。また、医療従事者や、重症化リスクの高い人と同居・接触する機会が多い人にも接種を勧めている。
初めて接種する場合、生後6ヵ月~4歳は8週間の間隔を空けて2回、5歳以上は1回接種する。過去に接種歴がある人については、前回接種から原則約1年、最低5ヵ月以上の間隔を空けて追加接種することを推奨する。
12日からは、新たな変異株「XFG」に対応したモデルナ製「Spikevax」とファイザー・ビオンテック製「Comirnaty」の改良型ワクチンも導入する。全国600カ所以上の一般診療所(GP)、すべてのポリクリニック、移動接種チームを通じて提供する。
ファイザー製の改良型ワクチンは12日から12歳以上、11月2日から生後6カ月~11歳に提供する。モデルナ製は12日から生後6ヵ月以上が対象となる。
ワクチン接種は、シンガポール国民、永住権(PR)保持者、長期滞在パス保持者、一部の短期滞在パス保持者について、指定医療機関で引き続き全額補助される。無料接種が継続されるため、当面はMediSaveによる支払いの対象とはならない。
政府は、COVID-19の流行が今後も断続的に発生する可能性があるとして、特に重症化リスクの高い人に対し、最新のワクチン接種を受けるよう呼びかけている。
シンガポール、コロナワクチンを定期予防接種に追加 10月12日から
