シンガポールでヘイズ(煙害)が再び悪化し、10月5日早朝には中央部と西部の大気汚染指数(PSI)が「不健康(Unhealthy)」の水準に入った。4日は一時改善していたが、夜間から大気質が悪化した。
5日午前6時時点の24時間PSIは、中央部が110、西部が102となり、101~200の「不健康」水準を記録した。直近の大気状況を示す1時間PM2.5濃度も、中央部が93、西部が81マイクログラム/立方メートルと「Elevated(上昇)」水準となった。一方、北部、南部、東部は49~52で通常の範囲だった。
4日の24時間PSIは「中程度」と「不健康」の間で変動した。中央部では午前3時ごろに103まで上昇した後、日中は主に90台で推移。午後9時に再び101となったが、午後11時には99まで低下した。その後、深夜から再び上昇し、5日朝に中央部と西部で「不健康」となった。
国家環境庁(NEA)によると、インドネシア・南スマトラで発生している火災から中程度~濃い煙がシンガポール方面へ流れており、カリマンタンでも火災による煙が確認されている。5日もシンガポールと周辺地域では乾燥した天候が続く見通しで、南東または南西からの風によって煙が流れ込む可能性がある。今後24時間のPSIは「中程度の上限~不健康の低い水準」になると予測している。
NEAは、24時間PSIが「不健康」の場合、健康な人も長時間または激しい屋外運動を減らすよう推奨している。高齢者、妊婦、子どもは長時間または激しい屋外活動を最小限にし、慢性的な心臓・肺疾患がある人は避けることが望ましいとしている。直近の屋外活動については1時間PM2.5、翌日の予定については24時間PSIを確認するよう呼びかけている。
今年のPSI最高値は9月29日に中央部で記録した167。シンガポールでヘイズによるPSIが「不健康」となったのは2023年10月以来で、今年は強いエルニーニョの影響で乾燥期が長引き、10月もヘイズが続く可能性が指摘されている。
シンガポールでヘイズ再悪化 中央・西部のPSIが「不健康」に
