AsiaX

ChatGPTで作った謝罪文が「最後の一押し」 シンガポール女性、4年間の交際に終止符

 シンガポールで、4年間交際していた恋人がChatGPTを使って謝罪文を作成したことをきっかけに、20代半ばの女性が別れを決断したとの投稿がオンライン上で話題となっている。女性は9月30日、Facebookの「NUSWhispers」に自身の経験を投稿した。
 
 女性によると、2人の関係では以前から同じ問題が繰り返されており、過去1年半にわたって交際を続けるべきか悩んできた。特に、恋人が成人向けコンテンツを見たり、Instagramでほかの女性をひそかに追いかけたりする行動が問題となっていた。女性は何度もやめるよう求めたほか、こうした行動に影響を与えていると考えた友人らと距離を置くことも求めたが、男性は応じなかったという。
 
 その後、男性の両親も2人の問題を知り、息子に交際を終えるよう促した。しかし女性はもう一度関係を修復しようと考え、2人でカウンセリングを受けるなど努力を続けた。男性が海外留学から帰国した際には、女性への接し方を改めるべきだったと話し、女性も当初は本当に変わろうとしていると感じていた。
 
 最終的な転機となったのが、男性から送られた謝罪文だった。男性はこれまでの行動について謝罪する文章をChatGPTを使って作成。女性は、AIの力を借りて言葉を整理すること自体が謝罪を無意味にするわけではないとしながらも、4年間の交際を経た相手には「自分自身でその言葉を見つけてほしかった」と感じたという。
 
 女性は、相手がようやく過ちを認め、本当に変わろうとしている場合でも、過去に受けた傷を理由に別れることは間違っているのかと問いかけた。また、「何度チャンスを与えれば十分なのか」「長年待った末に相手が変わり始めても、気持ちがすでに変わってしまったなら離れてよいのか」と意見を求めた。女性自身もカウンセリングを受け、怒りや恨みだけで別れを決めていないかを考えたという。今回の投稿は、AIが日常的な文章作成に使われる時代に、謝罪や愛情表現における「本人の言葉」の価値についても議論を投げかけている。