シンガポールのウエストコースト・パークで、珍しいアルビノ(白化個体)のミシシッピアカミミガメ5匹が海岸付近にいるのが見つかり、動物保護団体Animal Concerns Research and Education Society(ACRES)によって救助された。5匹はペットとして飼育されていた可能性があり、何者かによって放されたとみられるが、詳しい経緯は分かっていない。
ACRESによると、9月27日午前11時ごろ、一般市民から野生動物救助ホットラインに通報があり、スタッフが現場へ向かった。5匹は海岸の岩場付近で発見された。ミシシッピアカミミガメは淡水に生息するカメで、海水には適応していないため、長時間さらされると深刻な脱水症状を起こし、最悪の場合は死亡する恐れがあるという。
救助された5匹の健康状態はおおむね良好だったものの、古い傷や甲羅の損傷、治癒した潰瘍、折れた爪などが確認された。ACRESは現在、5匹を引き取って飼育できる里親を探している。
ミシシッピアカミミガメはシンガポールでも一般的にペットとして販売されており、通常の個体は2~6Sドル程度で購入できる。今回見つかったアルビノ個体は比較的珍しく、通常より高い価格で販売されている。ただ、飼育には十分なスペースや日光、水のろ過設備、甲羅を乾かすための陸場など適切な環境が必要で、長期間にわたる飼育への準備が求められる。
ACRESは、飼育できなくなったペットを自然環境に放さないよう呼びかけている。ペットとして育てられた動物は野外で生存できない可能性があるほか、ミシシッピアカミミガメはシンガポールの在来種ではなく、生態系に悪影響を及ぼす恐れもある。飼育が困難になった場合は、放棄せず、適切な引き取り先を探すよう求めている。
ウエストコースト・パークで白いカメ5匹を救助 海水で死亡の恐れ
