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シンガポール、糖分摂取は減少も塩分・カロリー増加 95%がナトリウム過剰

 シンガポールで1日当たりの糖分摂取量が減少する一方、カロリーやナトリウム(塩分)の摂取量が増えていることが、保健省(MOH)と健康促進庁(HPB)の最新調査で明らかになった。特にナトリウムは住民の95%が推奨上限を超えており、政府は食生活改善への取り組みを強化する。
 
 2025年の全国栄養調査によると、1日当たりの糖分摂取量は2018年の60gから48gへ減少した。1日の総エネルギー摂取量の10%以内という推奨基準を満たす人も、2019年の61%から2025年には79%へ増加した。飲料への「Nutri-Grade」表示導入や、メーカーによる低糖化、消費者が糖分の少ない飲料を選ぶようになったことなどが背景にある。
 
 一方、平均カロリー摂取量は2019年の1日2,360キロカロリーから2025年には2,460キロカロリーへ増加し、住民の57%が身体活動量などを考慮した推奨量を上回った。精製された炭水化物の摂取量も154gから166g、脂肪は94gから103gへ増えている。
 
 より深刻なのがナトリウムで、平均摂取量は2019年の1日3,480mgから2025年には4,000mgへ増加した。推奨上限の2,000mgの約2倍で、上限を超える人の割合も88%から95%へ上昇した。過剰なナトリウム摂取は高血圧を招き、心臓病や脳卒中のリスクを高める。
 
 背景には外食機会の増加がある。2025年には10人中7人が少なくとも1日1回外食しており、2019年の10人中6人から増えた。外食回数も週9回に増加し、頻繁に外食する人ほどカロリーや飽和脂肪、ナトリウムの摂取量が多い傾向が確認された。
 
 政府は今後、飲料で一定の成果を上げたNutri-Grade制度を塩、ソース、調味料、即席麺、食用油などにも拡大する。ただし、事業者の商品改良に時間を確保するため、導入時期は当初予定の2027年半ばから2028年に延期された。