シンガポール発の中華レストラングループ「Crystal Jade」のシンガポールと香港の事業を統括する持ち株会社が、管財人(receiver)の管理下に置かれた。財務・リスク助言会社Krollが9月30日に発表した。Krollは現在、グループの財務状況や事業運営を精査し、事業の安定化や企業価値の維持に向けた選択肢を検討している。
対象となったのは、シンガポール法人Crystal Jade Culinary Concepts Holdingと、香港法人Crystal Jade Culinary Concepts Holding (Great China)の2社。管財人管理は一般的に、独立した第三者が企業の資産などを管理し、価値の保全や債務への対応、事業再編などを進める仕組みである。Krollは今後、必要に応じて関係者と事業再編について協議するとしている。
ただし、今回の措置はCrystal Jadeの事業閉鎖を意味するものではない。Krollは主要な経営陣が引き続きレストラン運営を担当し、店舗は通常通り営業すると説明。Crystal Jade側も、顧客へのサービスを継続しながらブランドと事業価値を守る方針を示している。
Crystal Jadeは2026年にシンガポールで店舗網の見直しを進めており、Hillion Mall、Suntec City、Great World、The Clementi Mall、Jurong Pointの計5店舗を閉鎖した。現在、公式サイトでは国内6ブランド、約13店舗が掲載されている。
1991年にシンガポールで創業したCrystal Jadeは、一時は世界で120店舗を展開する大手中華レストラングループに成長した。Krollは今回の措置に至った詳しい事情や財務状況、今後の店舗や雇用への影響については明らかにしておらず、事業再編の行方が注目される。
Crystal Jade、シンガポールと香港の持ち株会社が管財人管理下に 店舗営業は継続
