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介助犬の飲食店利用を拡大 11月1日から身体・聴覚障害者も対象

 シンガポールでは11月1日から、身体障害や聴覚障害のある人を支援する介助犬についても、飲食店への同伴が認められる。これまでは主に視覚障害者を支援する盲導犬が対象だったが、シンガポール食品庁(SFA)、社会・家族開発省(MSF)、SG Enableが規則を拡大する。
 
 新制度では、訓練を受けた介助犬が、レストランやカフェなどSFAの認可を受けた飲食店の飲食スペースやトイレに利用者とともに入ることができる。飲食店側が介助犬を受け入れるために、別途ライセンスを取得する必要はない。介助犬はペットではなく、障害者の日常生活を支援する「ワーキングアニマル」として扱われる。
 
 店内では、介助犬をリードにつなぎ、利用者が適切に管理することが求められる。他の客への迷惑や施設への損害を防ぐ必要があり、ペットカフェを除き、店内で介助犬に食べ物を与えることも認められない。
 
 従来、一般的な飲食店の店内には原則としてペットを連れて入ることができず、例外として視覚障害者を支援する盲導犬の同伴が認められていた。今回の変更により対象が身体・聴覚障害者の介助犬にも広がることになる。
 
 シンガポール政府は、障害者がより自立して生活できる社会を目指す「Enabling Masterplan 2030」を進めており、今回の措置もその一環である。SFAなどは飲食店に対し、障害者と介助犬を受け入れ、より包摂的な飲食環境づくりに協力するよう呼びかけている。介助犬への理解が広がることで、障害者が外食を含め日常生活をより自由に楽しめる環境の整備が期待される。