シンガポールの中小企業(SME)で働く女性が、能力のある社員に仕事が集中する一方、それに見合った昇進や報酬が与えられない職場文化について疑問を投げかけ、オンライン上で議論を呼んでいる。女性は9月23日、Redditの掲示板「r/asksg」に自身の職場で起きた出来事を投稿した。
投稿によると、同社には約10年間勤務していたアシスタントマネジャーがいたが、本来担当すべき仕事の多くを部下に任せ、自分では十分に対応できていなかったという。最終的に会社はこの管理職を解雇した。
一方、実際に多くの業務を担っていた別の社員は、解雇された管理職の約半分の給与で働いていた。周囲は管理職の退職後、この社員が昇進するか、追加業務に見合った昇給を受けると考えていたが、実際には通常の年次給与調整にとどまり、特別な評価はなかったという。
さらに会社が別の社員を解雇した際、経営側が「AがBの仕事をより安い給与でできるなら、なぜBを残す必要があるのか」との趣旨の発言をしたという。投稿者は、この言葉をきっかけに会社への考え方が変わり、追加の報酬や評価がないのであれば、担当範囲を超えて仕事を引き受ける意味があるのか疑問を感じるようになったと説明した。
投稿には、昇進や給与アップの見込みがない場合は転職を検討すべきとの意見や、自ら会社側と待遇について交渉する必要があるとの声が寄せられた。今回の投稿は、優秀な社員に業務を集中させながら適切な評価を行わないことが、従業員の意欲低下や「静かな退職(Quiet Quitting)」につながる可能性を改めて浮き彫りにしている。
「安く同じ仕事ができるなら、なぜ高給の社員を残す?」 職場文化巡り議論
