シンガポールの総人口が2026年6月時点で621万人となり、前年同期の611万人から1.6%増加した。国家人口人材局(NPTD)が9月25日に公表した「Population in Brief 2026」で明らかにした。人口増加は主に非居住者の増加によるもので、建設分野を中心とした外国人労働者の需要拡大が背景にある。
シンガポール市民は前年の366万人から0.7%増の368万人となった。永住権(PR)保有者は55万人でほぼ横ばい。一方、外国人労働者や留学生、扶養家族などを含む非居住者は191万人から3.7%増加し198万人となった。総人口の増加分の多くを非居住者が占めている。
非居住者増加の中心となったのはワークパーミット(Work Permit)保有者で、特に建設業で増加した。チャンギ空港第5ターミナル(T5)やマリーナベイ・サンズの拡張、住宅供給の拡大、交通インフラなど大型プロジェクトを支える労働力需要が主な要因である。外国人家事労働者も増加した。
一方、人口の高齢化は一段と進んでいる。市民のうち65歳以上が占める割合は2016年の13.7%から2026年には21.4%へ上昇。80歳以上の市民も過去10年間で9万5,000人から15万2,000人へ約60%増加した。2035年には市民の4人に1人以上が65歳以上になると予測されている。
少子化も続いており、2025年の市民の出生数は2万6,071人と前年から10.8%減少した。居住者の合計特殊出生率も2024年の0.97から0.87へ低下した。人口全体が拡大する一方、高齢化と出生数減少が進んでおり、シンガポールの人口構造を巡る課題は一段と鮮明になっている。
シンガポール人口621万人に増加 外国人増がけん引、市民は368万人
