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「テレビを購入しています」Harvey Norman装う詐欺急増 被害480万Sドル超

 シンガポール警察は、家電量販店Harvey Normanの従業員を装った詐欺が急増しているとして注意を呼び掛けた。今年1月以降、少なくとも119件が報告され、被害総額は480万Sドル以上に達している。
 
 手口は、Harvey Normanの従業員を名乗る人物から突然電話がかかり、「テレビを購入した」「配送確認が残っている」などと告げられることから始まる。被害者が購入を否定すると、「個人情報が悪用されている可能性があるため調査が必要」と説明される。
 
 その後、電話はシンガポール金融管理局(MAS)の職員を装う別の詐欺師に転送され、被害者はマネーロンダリングなどの犯罪に関与していると告げられる。「捜査への協力」を理由に、指定された「安全口座」への送金を求められるという。
 
 さらに一部では、現金を引き出したり、金塊を購入したりするよう指示され、宝石や高級腕時計などとともに見知らぬ人物へ手渡すよう要求されたケースも確認された。「調査終了後に返却する」と説明されるが、複数回送金しても返金されず、そこで初めて詐欺に気付くケースがある。
 
 Harvey Normanには5月以降、こうした詐欺に関連する問い合わせが1,588件寄せられており、店頭での問い合わせはこの数字に含まれていない。問い合わせの多くは中高年層からだったという。
 
 警察は、政府職員が現金や金、高級腕時計の引き渡しを要求したり、銀行のログイン情報を尋ねたりすることはなく、電話を警察など別の政府機関へ転送することもないと強調。不審な電話を受けた場合は、ScamShieldなど公式手段で確認するよう呼び掛けている。