シンガポールで10月1日から飲料容器返金制度「Beverage Container Return Scheme(BCRS)」が全面適用されるのを前に、小売店や飲料販売業者が「Return Right」マークのない飲料を大幅に値下げしている。
BCRSでは、150ml~3ℓのプラスチック・金属製容器に入った対象飲料に10セントのデポジットが加算される。購入者は使用済み容器を専用のReverse Vending Machine(RVM)などに返却すると、10セントが返金される。
4月1日の制度開始後は6カ月間の移行期間が設けられ、マークのない旧在庫も販売できた。しかし9月30日で移行期間が終了し、10月1日以降、対象飲料はBCRSのデポジットマークと専用バーコードがなければ販売できなくなる。
このため各社が在庫処分を加速している。Don Don Donkiでは、100AM、Clarke Quay Central、Jurong Pointなどで「non-BCRS」と表示した飲料を値下げ。9月15日にJurong Point店で確認された少なくとも40商品では、主に酒類が20~67%引きで販売されていた。
韓国系スーパーK-Marketも、9月14日時点で9店舗に計3,258本の旧ラベル商品を抱えており、値下げや店舗間の在庫移動などで販売を進めている。
ビール販売会社Watering Holeは過去2週間で1,500本の缶ビールを半額で販売。Cold StorageとGiantにも約5,000本の旧ラベル商品が残っており、値下げや仕入れ先への返品などを検討している。
10月1日以降、マークのない対象飲料を販売すると違反となるため、9月末に向けて旧在庫の「駆け込みセール」がさらに広がる可能性がある。
ビールなど最大67%引き BCRS全面導入前に「旧ラベル」飲料を在庫処分
