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「大卒の意味は?」半年間就職できず、月給2,000Sドルでも応募

 シンガポールで、大学卒業資格を持ちながら半年間仕事が見つからない男性の投稿がネット上で注目を集めている。男性は月給2,000Sドルまで希望額を下げても採用に至らず、「就職市場がこれほど厳しいなら、学位を持つ意味は何なのか」と苦しい心境を訴えた。
 
 男性は大学卒業後、企業で本格的なキャリアを築く前に経験を積もうと営業職に就き、約4~5年間勤務。その後退職し、テクノロジー、事務職など企業勤務への転職を目指しているが、6ヵ月たった現在も仕事が決まっていない。
 
 1日に20件以上の履歴書を送り、就職フェアやネットワーキングイベントにも参加しているという。給与についても月額2,000Sドルまで引き下げて応募しているが、状況は変わらず、貯蓄も減り続けているとした。
 
 投稿には同様の経験を持つ人から多くの反応が寄せられた。一方で、応募数を増やすだけでなく、営業で培った経験を生かせる職種に絞ることや、履歴書を応募先に合わせて見直すべきとの助言もあった。
 
 シンガポールでは若年層や大卒者の就職環境への不安が強まっている。政府によると、卒業後6ヵ月以内に就職した卒業生の割合は2023年の約93%から2025年には約89%へ低下した。政府も現在の市場が以前より競争的になっていることを認めている。
 
 また人材省(MOM)の調査では、2025年の求人の79.6%で学歴が最優先条件ではなく、企業は実務経験やスキルをより重視する傾向が示された。学位だけでは差別化が難しくなる中、求職者には実務経験と専門スキルをどう組み合わせるかが一段と重要になっている。