シンガポールの大手フィットネスチェーンTrue Fitnessなどを運営するTrue Singapore Groupが事業を停止し、国内の店舗を閉鎖した。運営会社のTrue FitnessとTrue Yogaは暫定清算手続きに入り、従業員の再就職や前払いした会費を抱える利用者への対応が進められている。
香港上場の親会社Kontafarma China Holdingsによると、シンガポール事業は競争激化や顧客獲得コストの上昇などにより経営が悪化した。2026年1~8月には約1,910万HKドルの損失を計上。8月末時点の総負債は約6億3,380万HKドルに達し、資産を差し引いた純負債は約4億2,930万HKドルとなっていた。親会社から資金支援を続けていたものの、事業継続が困難になったとしている。
True GroupはTrue Fitness、TFX、Yoga Editionなどのブランドをシンガポールで展開していた。店舗は9月11日に営業を停止したが、従業員への通知は前日の夜だったとされ、突然の閉鎖にスタッフや利用者から困惑の声が上がった。
シ ンガポール消費者協会(CASE)には、9月11日午後6時までに241件の相談が寄せられ、未使用の会員権やパーソナルトレーニングなどに関する申告損失額は合計60万9,000Sドルを超えた。CASEは暫定清算人と連絡を取り、利用者が債権を届け出るために必要な情報などを確認している。
従業員への支援も始まった。Singapore Fitness Alliance(SFA)はNTUC傘下のNational Instructors & Coaches Association(NICA)や雇用支援機関e2iと連携し、影響を受けたトレーナーやインストラクターなどの再就職を支援している。9月13日時点で約235人がSFAに支援を求め、32の企業・事業者が採用などへの協力に関心を示している。
今回の突然の閉鎖を受け、長期間の会員契約やパーソナルトレーニングなどを前払いすることのリスクも改めて注目されている。CASEは消費者に対し、高額な前払いを行う際には慎重に判断し、可能であれば短期間の支払い方法を検討するよう呼び掛けている。
True Fitnessがシンガポール全店を突然閉鎖 利用者の被害60万Sドル超
