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36歳、2児を育てながら大学卒業 それでも就職活動に苦戦

 シンガポールで16年間の社会人経験を持つ女性が、2人の幼い子どもを育てながら36歳で大学を卒業したものの、5ヵ月たった現在も就職活動を続けている。Jillian Limさんは、「学位を取ればキャリアの可能性が広がる」と考えて大学進学を決めたが、現実は想像以上に厳しかったと振り返った。
 
 Limさんは19歳から働き始め、ポリテクニック在学中にはラジオ局で朝番組を担当。卒業後も実務経験と十分な収入があったため、大学に進む必要性を感じていなかった。しかし勤務先でリストラの可能性が浮上したことや、学位を持たずに失業した経験を持つ父親の助言を受け、ビジネスマーケティングの学士課程への進学を決めた。
 
 当時、下の娘はまだ1歳、上の娘も4歳。仕事と育児を続けながら週4~5回の夜間授業を受け、18ヵ月で学位取得を目指した。睡眠不足に加え、夫婦関係にも負担がかかり、ストレスから抜け毛が増えるほどだったという。それでも家族や同じ境遇の学生に支えられ、最終的に「Second Upper Honours」の成績で卒業した。
 
 しかし、学位取得から5ヵ月が経過しても就職活動は難航している。16年間の職務経験があるにもかかわらず、新たに取得した学位によって「新卒」として扱われる場合もあり、経験者と新卒の間に置かれたような状況だという。学位を加えた履歴書も、期待したほど就職機会を増やしてはいない。
 
 それでもLimさんは、14年ぶりに学校へ戻り、仕事と子育てを両立しながら卒業できた経験そのものに価値があったとする。「遅く始めることは、遅れを取ることではない」と振り返り、娘たちに困難なことでも挑戦し、最後までやり遂げる姿を見せられたことが大きな成果だったとしている。