AsiaX

配車ドライバー、タクシー乗り場で客引き 65Sドル提示し罰金650Sドル

 シンガポールで、配車サービスのドライバーがタクシー乗り場で乗客を勧誘したとして有罪となり、650Sドルの罰金を科された。事件は2024年3月31日、HarbourFront Centreのタクシー乗り場で発生。判決文が2026年9月2日に公開された。
 
 被告のSteven Gan Teck Guanは、タクシーを待つ人々の周辺を歩き、「列が長い」などと声を掛けていた。バタム島から戻り列に並んでいた男性が料金を尋ねると、GanはGrabアプリに表示されているプレミアム料金と同額を請求すると回答。男性のアプリでは65Sドルと表示されていた。
 
 男性はGanが客引きをしているのではないかと問い、車両の写真を撮影して陸上交通庁(LTA)に通報した。Ganは、男性側から先に話しかけてきたと主張し、LTAと男性が自分を陥れるために仕組んだものだと反論した。
 
 しかし、防犯カメラにはGanが午後5時30分から6時15分の間、30分以上にわたりタクシー待ちの乗客付近を歩く姿が映っていた。またLTAがGrab、Gojek、Tada、Rydeの4社に確認したところ、午後5時から6時30分までGanに配車予約は入っていなかった。
 
 裁判所は証拠から、Ganが乗客を勧誘する目的で現場にいたと判断し有罪とした。シンガポールではPrivate Hire Car(PHC)はアプリなどを通じた事前予約が前提で、路上で乗客を拾う「street-hail」は認められていない。
 
 配車サービスが日常的な交通手段となる中、ドライバーにも正規の予約システムを通じた営業が改めて求められている。