2026年9月3日
「Yishun 10」2027年3月閉鎖 住宅と商業施設の複合開発へ
シンガポール北部Yishunのランドマークとして親しまれてきた「Yishun 10」が、2027年3月2日に営業を終了し、住宅と商業施設を組み合わせた複合開発へ建て替えられる。所有するFrasers Propertyが9月2日に発表した。
新施設には約110戸の住宅と、1階部分に小売店舗などが入る「リテール・ポディウム」を整備する。2階には緑化された共用施設デッキを設ける計画で、2027年半ばの販売開始、2031年半ばの完成を予定している。Yishun Centralで新たな住宅プロジェクトが販売されるのは10年以上ぶりとなる。
Yishun 10はYishun MRT駅とYishun Integrated Transport Hubに隣接し、地下歩道でNorthpoint Cityとも接続する交通利便性の高い場所に位置する。
同施設は1992年5月に開業。10のスクリーンを備えたシンガポール初のマルチプレックス映画館として知られ、30年以上にわたり地域住民の娯楽・交流拠点として親しまれてきた。
再開発に合わせ、Frasers Propertyは「Yishun 10 Memories」プロジェクトも開始。地域住民や利用者、テナントから思い出の写真やエピソード、記念品などを10月31日まで募集する。集めた資料や物語は保存するほか、旧施設の備品の再利用やアート、壁画などを通じ、新施設にYishun 10の記憶を残すことも検討している。
長年地域を象徴してきた娯楽施設が姿を消し、駅前の好立地を生かした新たな住宅・商業拠点へと生まれ変わる。

