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シンガポール成長率予想5%に上方修正 AIブームで輸出・製造業が好調

 シンガポール金融管理局(MAS)が9月2日に発表した民間エコノミスト調査で、2026年の実質GDP成長率予想が5%となり、6月調査の3.5%から大幅に引き上げられた。世界的なAI(人工知能)投資ブームを背景に、電子機器を中心とした輸出や製造業が予想以上に好調なことが主因である。
 
 今回の調査にはエコノミストやアナリスト21人が回答した。政府も8月、年間成長率予想を従来の2~4%から4.5~5.5%へ引き上げており、民間予想もこれに沿う形となった。シンガポール経済は第1四半期に前年同期比6.3%、第2四半期に5.9%成長している。
 
 特に製造業の成長率予想は、6月時点の5%から8.4%へ上方修正された。AIデータセンターなどに使われる半導体や関連製造装置への世界的な需要が追い風となっている。石油を除く国内輸出(NODX)も、2026年は17%増と予想された。
 
 金融・保険業は5.4%、建設業は7.1%、卸売・小売業は7.4%の成長を予想。一方、宿泊・飲食サービスは1.8%から1%へ下方修正され、業種による景況感の差も鮮明となっている。
 
 物価については、2026年の総合インフレ率予想が2.3%から2.1%へ、コアインフレ率も2%から1.9%へ低下した。失業率は年末時点で2.1%と予想されている。
 
 一方、専門家は中東情勢の長期化やAI投資ブームの失速を主要な下振れリスクとして挙げた。AI需要がシンガポール経済を力強く押し上げる中、この成長を持続できるかが今後の焦点となる。