「私たちはシンガポールに生まれたことが、どれほど幸運なのか忘れているのではないか」。シンガポール人男性がRedditに投稿した意見が注目を集めている。生活費や仕事などへの不満はあるものの、世界や歴史を広い視点で見れば、シンガポールで生まれ育つことは人生の大きな「スタート地点の優位性」だと指摘した。
投稿者は、シンガポールには大規模な戦争や紛争がなく、政治も比較的安定し、衛生環境や医療水準も高いと評価。政治家が地域を回り、Meet-the-People Sessionを通じて住民が国会議員に直接相談できる仕組みにも触れた。
特に強調したのが子どもの将来の選択肢である。シンガポールで生まれれば、良質な教育を受け、世界的企業で働き、国際的に競争できる可能性があるとし、「どこに生まれるかは今も人生を大きく左右する」と述べた。
生活費の高さは認めつつも、ホーカーの食事や公共交通、各種補助制度などにより日常的な支出を抑える選択肢があり、個人所得税も多くの欧米諸国と比べて低いと指摘。安全性や医療に加え、結婚する、独身でいる、子どもを持つといった人生を自分で選べる自由も評価した。
一方、コメントでは「不満があるからこそ社会は改善する」との意見も出た。投稿者も批判の必要性を認めながら、問題点を指摘するだけでなく、うまく機能している部分も評価することが大切だと回答。海外生活を経験してシンガポールの良さを再認識したとの声も寄せられた。今回の議論は個人の意見だが、日常では見過ごしがちなシンガポールの生活環境を改めて考えるきっかけとなっている。
「シンガポールに生まれた幸運を忘れている」 地元住民の投稿に共感広がる
