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「弟や妹はいりません」6歳少女がウォン首相に手紙 首相本人から返信

 シンガポールのローレンス・ウォン首相が、弟や妹が増えることを心配して手紙を送った6歳の少女に自ら返信し、話題となっている。きっかけは、8月23日のナショナルデー・ラリー(NDR)で発表された子育て支援策だった。
 
 ウォン首相はNDRで、育児休暇の拡充や、18歳以下の子ども1人につき公営住宅(HDB)の抽選機会を追加する制度、政府支援を受ける幼稚園の保育料引き下げなど、結婚・子育て世帯への新たな支援策を発表した。
 
 これを受け、6歳のサラちゃんの母親が「ウォン首相はシンガポール人にもっと赤ちゃんを産んでほしいと思っている。子どもが増えれば、お金も多くもらえるかもしれない」と冗談を言ったところ、サラちゃんは「新しい赤ちゃんはいらない。たくさんのお金もいらない」と泣いて反応した。
 
 サラちゃんはその後、ウォン首相宛てに自ら手紙を書き、弟や妹を増やさないでほしいと訴えた。さらに、新しいきょうだいを望んでいる9歳の兄アダム君についても、「アダムがもっときょうだいが欲しいと言っても聞かないで」と書き添えたという。母親が首相府の住所を教え、手紙を郵送した。
 
 すると8月30日、ウォン首相本人からメールで返信が届いた。首相は手紙を書いてくれたことに感謝し、「家族の末っ子でいるために、私の許可は必要ありません」と安心させるよう母親に伝えた。その上で、子どもが2人でも3人でも、それ以上でも、シンガポールを子育てしやすい場所にするため努力を続けるとした。
 
 思いがけない首相からの返信に母親も驚いたという。少子化対策という国家的な課題を巡り、6歳の少女と首相とのユーモラスな交流が注目を集めている。