安全で便利、公共交通も充実しているシンガポールで、なぜ地元住民から生活への不満が多く聞かれるのか――。外国人が投げかけた疑問をきっかけに、オンライン掲示板Redditで議論が広がっている。
投稿へのコメントでは、シンガポールは治安、住宅、医療、インフラ、公共交通、経済的安定といった生活の基本的なニーズを高い水準で満たしており、海外から来た人には非常に魅力的に映るとの意見が出た。実際、政府系機関EDBも安全性や公共サービス、交通の利便性などをシンガポールの生活環境の強みとしている。
一方、こうした基本的な環境が整っているからこそ、住民は生活費の高さ、仕事のプレッシャー、社会的な比較、限られた居住空間、激しい競争など、より高いレベルの生活の質を求めるようになるとの分析もあった。
特に外国人駐在員と地元住民では置かれた環境が異なるとの指摘が目立った。外国人専門職は比較的高い給与で移住し、状況によっては帰国という選択肢もある。一方、地元住民は学校教育から就職、住宅購入、老後まで競争の中で生活するため、同じシンガポールでも「外国人には安全で便利、地元住民には安全だが厳しい社会」と映るとの意見である。
また、「不満を言うのは国をより良くしたいから」との声や、海外生活を経験すればシンガポールの良さを再認識できるとの意見もあった。今回の議論はネット上の個人的な意見であり、国民全体を代表するものではないが、生活環境への評価が立場や経験によって大きく異なることを示している。
「安全で便利なのになぜ不満?」外国人の疑問にシンガポール人が本音
