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社会

2026年8月31日

「誰も夜10時前に帰らない」投資会社インターン、1日13~14時間勤務に悲鳴

 シンガポールの投資会社でインターンを始めた若い女性が、午前9時から午後10~11時まで、1日13~14時間に及ぶ勤務が続いているとして、オンライン上で悩みを訴えた。金融業界では長時間労働が珍しくないとの声がある一方、インターンとして月1,000~2,000Sドル程度の給与で残業代もないことから、働き方を疑問視する意見も寄せられている。
 
 女性はRedditの「r/singaporejobs」に、バイサイドの投資会社でインターンを始めた最初の週から「過酷な勤務時間」に直面したと投稿した。毎日午前9時から午後10時または11時ごろまで働いており、今後勤務時間が短くなる兆しもないという。
 
 本人だけが残っているわけではなく、チーム全体が同じような働き方をしている。女性は「少なくとも午後10時までは誰も帰らないので、自分だけ帰れるような状況ではない」と説明。午後7時になると、オフィスにはほぼ自分たちのチームしか残っていないという。
 
 女性は、多くの人が入りたいと考える業界で経験を積めることには感謝している。また、大量の仕事を任されることで多くを学べており、チームの人間関係についても今のところ問題はないとしている。
 
 一方、長時間労働による疲労は大きく、「こんな働き方を何年間も続けられる人がいることが分からない」と吐露した。月給は約1,000~2,000Sドルで、残業代も支給されていないという。仕事へ向かうこと自体がつらくなり、強い不安も感じているとして、他の利用者にアドバイスを求めた。
 
 投稿に対する意見は分かれた。投資業界では長時間労働が一般的だとして、インターン期間中はできるだけ多くを学び、経験を将来のキャリアにつなげるべきだとの声があった。特に大学の成績に関係するインターンシップであれば、途中で辞めるよりも一定期間は続けた方がよいとの助言も寄せられた。
 
 一方、「この経験を通じて、自分が本当に金融業界で働きたいのか考えるべきだ」との意見もあった。高い報酬やキャリアアップが期待できる金融業界でも、長時間労働とワークライフバランスの悪化を受け入れられるかは、個人によって異なるとの指摘である。
 
 なお、シンガポールの雇用法では、対象となる従業員について原則1日8時間、週44時間などの労働時間規定が設けられている。ただし、適用範囲や職種、給与水準、インターンシップの形態などによって扱いが異なるため、今回の女性の勤務条件が法令に抵触するかは投稿内容だけでは判断できない。
 
 今回の投稿は一人のインターンによる体験談であり、シンガポールの投資会社全体の労働環境を示すものではない。ただ、若者が就職先を選ぶ際、給与や企業ブランドだけでなく、勤務時間や心身への負担を含めたワークライフバランスをどう評価するかという問題を改めて投げ掛けている。

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