2026年8月28日
産休復帰から数週間で解雇通告 シンガポールの人事担当者、業務はインドへ移管
シンガポールで働く人事(HR)担当の女性が、出産・産休から職場復帰してわずか数週間後、会社から解雇を告げられた体験をオンライン上に投稿し、注目を集めている。女性の担当業務は、コスト削減の一環としてインドへ移管されるという。
女性はRedditの「r/askSingapore」への投稿で、勤務先の業績が芳しくなく、大規模な人員削減が進められていると説明した。シンガポールのオフィスでは、社員が退職すると後任を海外で採用するケースが増えているという。
女性自身もこうした状況から解雇の可能性を予想していたものの、実際に通知を受けると大きなショックだったと明かした。特に出産直後で、新たな生活に適応しながら再び就職活動を始めなければならないことへの不安を訴えている。
当初の通知期間は2ヵ月だったが、会社側は女性が出産したばかりであることを考慮し、次の仕事を探す時間を確保できるよう、2026年末まで勤務を続けることを認めた。
女性は、年内に次の仕事が決まらなかった場合への不安に加え、新しい職場で一から仕事を始めることにも怖さを感じているとして、ネット利用者にアドバイスを求めた。
投稿には、同様に解雇を経験した人などから多くの励ましや助言が寄せられた。履歴書を早急に更新し、求人サイトへの登録や応募を始めること、必要であればEmployment and Employability Institute(e2i)のキャリア支援を利用することなど、具体的な行動を勧める声が上がった。
また、解雇は本人の能力を否定するものではなく、企業の経営判断によって誰にでも起こり得るとの意見もあった。自身や妻が解雇を経験したという利用者からは、需要のあるスキルを維持しながら次の仕事を探すことが重要だとのアドバイスが寄せられた。
今回のケースでは、女性が産休を取得したことを理由に解雇されたとは報じられていない。会社の業績悪化に伴う人員削減と、シンガポールで行っていた業務を人件費の低い海外へ移管する動きの一環とされている。
シンガポールでは企業のコスト削減や業務の海外移管に伴う雇用への不安が続いている。出産直後という人生の大きな転換期に解雇を告げられた今回の投稿は、企業のリストラが従業員の生活に与える影響を改めて浮き彫りにした。


