シンガポール警察は8月26日、100Sドル紙幣を偽造した疑いで、中国籍の男(33)と女(25)を同日、裁判所に起訴すると発表した。捜査では100Sドルの偽札121枚に加え、紙幣の偽造に使用したとみられるプリンターやインク、紙、ペーパーカッターなどが押収された。
事件が発覚したのは8月24日午前3時50分ごろ。警察はマリーナ・ベイ・サンズ(MBS)のカジノで、男が偽造された100Sドル紙幣を両替しようとしたとの通報を受けた。
警察の初期捜査によると、男はカジノのキャッシャーに現金15万Sドルを渡し、自身のカジノ口座へ入金するよう依頼した。しかし、現金を確認していた担当者が、紙幣のうち1枚に「COPY」と印刷されていることに気付き、警察へ通報した。
警察官はその後、男を宿泊していたホテルの客室へ同行。現場では、女がプリンターを持って部屋から出てくるところを確認した。
警察が女の所持品などを調べたところ、100Sドルの偽札とみられる紙幣121枚が見つかった。さらに、偽造に使われたとみられるボトル入りのインクや紙、ペーパーカッターなども押収された。
警察は、男女が共謀してシンガポール紙幣を偽造した疑いがあるとみて捜査を進めている。2人は紙幣偽造を共謀した罪で起訴される予定で、有罪となった場合、最高20年の禁錮と罰金が科される可能性がある。
警察は、偽造通貨の製造だけでなく、偽札と知りながら使用したり所持したりする行為についても厳しく対処すると強調している。
また、市民や店舗に対し、偽札の疑いがある紙幣を受け取った場合は警察(999)へ通報し、紙幣を必要以上に触らず当局に引き渡すよう呼び掛けた。偽札を渡した人物の外見的特徴などを覚えておくことも捜査に役立つとしている。
今回の事件は、15万Sドルという多額の現金をカジノ口座へ入金しようとした際、キャッシャーが紙幣に印刷された「COPY」の文字を発見したことで発覚した。偽札の使用を未然に防いだ店舗側の確認と、その後の警察の捜査によって大量の偽造紙幣や関連機材の押収につながった。
中国籍男女をシンガポール紙幣偽造容疑で起訴へ 100Sドル偽札121枚押収
