2026年8月24日
セントーサとブラニ島を大規模再開発 新リゾートや交通システム整備へ
ローレンス・ウォン首相は8月23日のナショナルデー・ラリー(施政方針演説)で、セントーサ島と隣接するブラニ島(Pulau Brani)を一体的に再開発し、新たな観光・レジャー拠点として整備する計画を明らかにした。セントーサ西海岸へのアクセス改善や新リゾートの建設、新たな交通システムの導入などを進める。
セントーサ島の大規模な刷新は、リゾート・ワールド・セントーサ(RWS)やユニバーサル・スタジオ・シンガポールが開業して以来、15年以上ぶりとなる。政府は今後、ビーチやウォーターフロントを整備するとともに、現在一般市民がアクセスしにくい島西部の海岸について、自然環境を維持しながら訪れやすくする。
隣接するブラニ島では、港湾施設の移転後に新たなリゾート「Downtown South」を建設する。NTUC(全国労働組合会議)のレジャー・レクリエーション部門が運営する施設となる予定で、パシリスの「Downtown East」の南部版に位置付けられる。計画自体は2019年のナショナルデー・ラリーで当時のリー・シェンロン首相が初めて明らかにしていた。
ブラニ・ターミナルを含む現在の港湾機能は2027年までにトゥアス港へ移転する予定。約120haのブラニ島とセントーサの間では埋め立てを行い、両島を一体的な目的地として開発する。ブラニ島にはDowntown South以外にも、新しい観光施設や体験型施設を導入する構想がある。
来訪者の増加を見据え、交通インフラも強化する。シンガポール本島からセントーサ、ブラニ島を結ぶ新たな自動輸送システム「People Mover」を整備するほか、水上タクシーの導入も検討する。島内外の移動手段を増やし、混雑緩和と利便性向上につなげる考えだ。
このほか、セントーサではマウント・インビア山頂へ向かう屋根付きの森林キャノピーウォークや、シロソ・ビーチの多目的施設「Sensorium」なども計画されている。
一連の再開発は、7月に発表された「Greater Sentosa Master Plan」の一環で、今後約20年間をかけてセントーサとブラニ島を段階的に刷新する。ウォン首相は、両島の開発によってシンガポール南部のウォーターフロントを大きく変革し、国民と海外からの観光客の双方に新たなレジャー体験を提供する考えを示した。Downtown Southの完成時期など詳細については、現時点では発表されていない。

