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社会

2026年8月21日

タイ移住で生活費70%減 シンガポール人男性「人生を楽しんでいる」

 シンガポールからタイ・バンコクへ移住した男性が、シンガポールで暮らしていた時と比べて毎月の支出が約70%減少し、収入は下がったものの「今は人生を楽しんでいる」と語ったことが、オンライン上で注目を集めている。
 
 男性は、シンガポール人が「成功」のために長年追い求めてきたものについて尋ねるRedditの投稿に、自身の経験をコメントした。男性にとって、それは住宅や高収入などを求める、いわゆる「シンガポール・ドリーム」だったという。
 
 男性は韓国の大学を卒業後、現地で就職。長時間働きながら、より高い給与を求めて転職し、十分な資金を貯めた後にシンガポールへ戻り、自分のBTO(新築公営住宅)を購入することを目標としていた。
 
 しかし、父親が定年退職を迎える前に亡くなったことをきっかけに、人生に対する考え方が変化した。「何のためにこれほど懸命に働いているのか」「自分が本当に人生で求めているものは何か」と考えるようになり、従来のキャリアや生活スタイルから離れることを決意。最終的にバンコクへ移住した。
 
 現在はリモートワークで働いており、以前より給与は低いものの、毎月の支出は約70%減少したという。特に大きいのが住宅費で、バンコク中心部から離れたコンドミニアムを月約400Sドルで借りている。エアコンをほぼ24時間使用していても、電気代は月40~45Sドル程度だとしている。
 
 男性は移住以前にもタイを何度も訪れ、ホステルに宿泊するなど低予算で旅行していたため、現地の生活環境にはある程度慣れていたという。そのため、今回の移住も全く知らない国で一から生活を始めるケースとは異なる。
 
 シンガポールでは住宅費をはじめとする生活コストへの関心が高まる中、より低コストで自分らしい生活を求めて海外移住やリモートワークを選択するという生き方も注目されている。今回の男性の体験談は、高い収入や住宅所有だけではなく、生活費や自由な時間を含めて「豊かな暮らし」を考える動きの一例といえそうだ。

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