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タクシー運転手が「チップ要求」 シンガポールの慣習巡り議論

 シンガポールで、タクシー運転手から負傷した傷口を見せられた後、チップを求められたという女性乗客の投稿がSNSで話題となり、シンガポールにおけるチップの習慣を巡って議論が起きている。
 
 女性は8月12日、オンライン掲示板「Reddit」のシンガポール向けフォーラムに体験を投稿した。Grabを通じてメーター制のタクシーを予約したところ、乗車途中から運転手が話しかけてきたという。
 
 運転手は、日頃から身体の不自由な人がタクシーに乗るのを手伝ったり、道路を渡るのを支援したりしていると説明。さらに、その日に車いす利用者を手伝った際にけがをしたとして、出血している傷口を女性に見せた。その後、女性にチップを求めたという。
 
 女性は、けがの話を聞いただけであれば自発的にチップを渡した可能性もあったとする一方、個人的な事情を説明した直後に直接金銭を求められたことに不快感を示した。「ここは欧米ではない」と投稿し、これまでシンガポールのタクシーや配車サービスで運転手から直接チップを求められた経験はなかったとした。
 
 さらに運転手は、自身が長年「トップドライバー」であるとして、5つ星の評価を付けるよう求めたという。女性は、Grabアプリに入力された運賃と実際のメーター料金にも2~3Sドル程度の差があったと主張し、こうした対応が一般的なのか疑問を投げ掛けた。
 
 投稿に対し、多くの利用者は「シンガポールでチップは一般的ではない」「タクシーを頻繁に利用するが、チップを求められたことはない」などとコメント。運転手がチップや高評価を直接要求するべきではないとの意見も上がった。
 
 一方、けがが事実で少額であればチップを渡してもよいのではないかなど、運転手に同情する意見もみられた。今回の投稿は個人の体験談ではあるものの、チップ文化が一般的ではないシンガポールで、サービスへの謝礼をどのように捉えるかについて関心を集めている。