マレーシア統計局(DOSM)が8月18日に発表した「Job Market Insights」によると、2026年第2四半期に主要な民間求人サイトへ掲載されたオンライン求人件数は55万5,509件となり、前期比11.4%減少した。マレーシア経済が堅調な成長を続ける一方、オンライン上の採用需要には一服感がみられた。
職種別では「専門職(Professionals)」が28万5,907件と全体の51.5%を占め、最も多かった。第1四半期の31万5,768件からは減少したものの、企業による高度人材への需要は依然として高い。次いで管理職が8万7,950件、技術者・準専門職が8万6,512件となった。
具体的な職種では、広告・マーケティング専門職が4万640件と最も多く、社長・最高経営責任者(CEO)などが2万6,649件、事務系準専門職が2万3,984件、会計士・監査人が2万2,067件、ソフトウェア開発者が1万9,899件と続いた。デジタル化や企業の事業拡大を背景に、ITだけでなくマーケティング、経営、会計など幅広い専門人材への需要が続いている。
産業別ではサービス業が24万3,896件で全体の43.9%を占めた。このうち卸売・小売、自動車・二輪車修理が7万8,526件で最多となり、専門・科学・技術サービスが3万2,127件、管理・支援サービスが2万8,788件、宿泊・飲食サービスが2万629件、金融・保険・タカフルが2万593件となった。
一方、DOSMが別途発表した企業調査では、第2四半期の労働需要全体は前年同期比1.7%増の925万人となり、未充足の求人も19万5,700件と前年同期比0.4%増加した。オンライン求人の減少だけで雇用市場全体が悪化しているとは言い切れず、企業が求める職種や採用手法が変化している可能性もある。
マレーシアではAIやデジタル化、製造業の高度化などを背景に、専門性の高い人材の確保が企業の重要課題となっている。求人件数の減少が一時的な調整にとどまるのか、今後の雇用動向が注目される。
マレーシア求人件数、第2四半期11.4%減 専門職需要は引き続き高水準
