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新卒者、300社応募も就職決まらず 「初級職市場が消えた」との声

 大学を5月に卒業した新卒者が、約300社に応募しても就職先が決まらないとの体験をオンライン掲示板「Reddit」に投稿し、厳しさを増す若者の就職市場を巡って議論が広がっている。投稿には、数年の職務経験を持つ人材まで初級職に応募しており、「エントリーレベルの雇用市場はもはや存在しない」との声も寄せられた。
 
 投稿者は大学卒業後、約300件の求人に応募。大学のキャリアセンターで履歴書の添削を受け、模擬面接などの就職準備も行ってきた。本人によると面接でも一定の手応えがあるものの、採用には至っていない。現在は両親と暮らしているが、いつまでも家族に頼ることはできないとして、「何を間違えているのか分からない」と不安を訴えた。
 
 同じ専攻の友人には好条件の仕事を得た人もおり、友人の成功を喜ぶ一方、自身との状況の違いに複雑な心境を抱えているという。
 
 投稿に対し、Reddit利用者からは、就職できない原因が必ずしも本人にあるわけではないとの意見が相次いだ。ある利用者は、自身が応募した「初級職」に9年の経験を持つ人が採用されたと説明。別の利用者も、4~5年の職務経験を持つ人が初級職に応募していると指摘した。
 
 一方、経験者にとっても状況は厳しい。7年の職務経験を持つ利用者は、初級職では「経験過多」と判断される一方、上位職にも採用されず、行き場を失っていると説明。20年の企業勤務経験を持つ40歳の利用者からも、現在の雇用市場では自分さえ「雇用されにくくなった」と感じるとの声が上がった。
 
 元記事は、現在の就職市場が大学の従来型の就職支援が想定してきた環境とは構造的に変化している可能性を指摘。就職の成否には履歴書や面接技術だけでなく、応募時期や業界、市場環境なども大きく影響しているとしている。