2026年8月13日
マレーシア、キャッシュレス化を加速 決済コスト削減と生産性向上へ
マレーシア中央銀行(BNM)は、現金や小切手から電子決済への移行をさらに進めることで、社会全体の決済コストを削減し、経済の生産性向上につなげられるとの考えを示している。
BNMは海外の調査を引用し、現金や小切手への依存度が高い国では、小売決済に伴う社会的コストが国内総生産(GDP)の最大1.43%に達する一方、電子決済が広く普及した国では0.42%程度に抑えられるケースがあると説明した。これはマレーシアの削減効果を直接試算した数字ではないものの、キャッシュレス化による経済的メリットの大きさを示すものとしている。
マレーシアでは近年、QRコードを利用した「DuitNow QR」をはじめ、モバイルバンキングや電子財布などの利用が急速に拡大している。小売店や飲食店だけでなく、中小企業や屋台などでもキャッシュレス決済が浸透しつつある。
電子決済の普及は、現金の管理・輸送コストを減らすだけでなく、会計業務の効率化や取引データの活用にもつながる。BNMは安全で効率的な決済インフラと規制環境の整備を進めており、企業にとっても決済業務のデジタル化が競争力向上の重要な要素となりそうである。

