シンガポールの裁判所は8月7日、公共の場所などで女性を盗撮する行為を繰り返したシンガポール人の男(25)に対し、計1年4ヵ月余りの禁錮刑を言い渡した。警察の捜査では男の携帯電話から179本の盗撮動画が見つかったほか、MRT駅で女性に対するわいせつ行為を行ったことも明らかになった。
男は2016年1月から2019年2月にかけて、通勤途中などに面識のない女性を狙い、エスカレーターや歩道、ショッピングモールなどで盗撮を繰り返していた。動画は、警察が別のわいせつ事件を捜査していた際に携帯電話から発見された。
2019年9月には、セラングーンMRT駅で女性にわいせつな行為をした。その後も犯罪を繰り返し、2024年にはブアンコックMRT駅で女性を盗撮しようとしたところ、被害者に気付かれ、通行人2人の協力によって取り押さえられた。
さらに保釈中だった2025年にも、ドビー・ゴートMRT駅で同様の行為を行った。現場に居合わせた男性が不審な行動に気付き、男が立ち去るのを阻止。最終的に警察に逮捕され、保釈も取り消された。
男は女性のプライバシーを侵害した罪など5件について有罪を認め、量刑ではさらに11件の罪状が考慮された。このほか、2018年にシンガポール・スポーツ・ハブで他人のロッカーから700Sドル相当のプラダの財布や身分証明書、クレジットカードなどを盗んだ事件についても有罪を認めた。
裁判所は、多数の盗撮動画が残されていたことに加え、逮捕後や保釈中にも犯罪を繰り返していた点を重視した。今回の事件では、MRT利用者が異変に気付き、被害者への支援や駅職員への通報につなげたことも注目されている。
盗撮繰り返した25歳男に禁錮刑 MRT駅でのわいせつ行為も
