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飲酒運転や危険運転を厳罰化 改正道路交通法が成立

 シンガポール国会は4日、飲酒運転や危険運転、運転中の携帯電話使用などに対する罰則を強化する改正道路交通法を可決した。交通事故による死傷者が増加傾向にあることを受け、危険運転の抑止と道路利用者の安全確保を目的としたもので、政府は今後、関係法令の施行に向けた準備を進める。
 
 改正法では、飲酒運転の基準となる呼気中アルコール濃度を従来の35マイクログラムから15マイクログラムへと半分以下に引き下げる。また、初犯であっても重大な飲酒運転や危険運転については禁錮刑を科すことが可能となるほか、再犯者への罰則も一段と厳しくなる。
 
 さらに、運転中に携帯電話などの電子機器を手に持つ行為に対する罰則も強化される。これまで以上に厳しい反則点数や罰金が適用されるほか、他人の生命や安全を故意に危険へさらす悪質な運転行為については、新たな犯罪類型を設けて厳しく取り締まる。暴走行為や意図的な危険運転への対応も強化される見通しである。
 
 法改正の背景には、交通事故による死亡者数の増加がある。2025年の交通事故死亡者数は過去10年間で最多となり、政府は「危険運転に対してはより強いメッセージを発信する必要がある」と判断した。国会審議では、多くの議員が法改正を支持するとともに、一部からはさらに厳しい罰則を求める意見も上がった。
 
 シンガポール政府は、厳格な法執行に加え、安全運転に対する意識向上にも取り組む方針である。今回の法改正は、飲酒運転や危険運転を未然に防ぎ、交通事故の減少につなげることを目指すものであり、安全な道路環境の実現に向けた重要な一歩となる。