配車・フードデリバリー大手Grabは4日、2026年第2四半期(4~6月)決算を発表し、堅調な利用者需要を背景に業績が大きく改善したと明らかにした。一時的な利益計上も追い風となり、純利益は3億2,300万USドルとなった。また、通期の売上高と調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)の見通しを引き上げ、今後も成長が続くとの見方を示した。
第2四半期の売上高は前年同期比22%増の9億9,700万USドルとなり、市場予想を上回った。配車サービスとデリバリー事業の取扱高(GMV)は21%増の65億USドルに拡大し、利用者数と利用頻度の双方が伸びたことが業績を押し上げた。純利益は、保有投資の評価益など一時的な利益の計上もあり、大幅な増益となった。
同社は2026年通期の売上高見通しを41億~41億5,000万USドルへ引き上げたほか、調整後EBITDAも7億2,000万~7億4,000万USドルを見込む。AIを活用した業務効率化や配車の最適化に加え、「Saver」など低価格サービスやサブスクリプションの拡充が利用拡大につながっているという。
アンソニー・タン最高経営責任者(CEO)は、「東南アジアでは配車やデリバリー需要が引き続き堅調であり、AIの活用によってサービス品質と収益性の向上を両立できている」とコメントした。併せて、7億5,000万USドル規模の自社株買いを実施する方針も発表し、株主還元を強化する姿勢を示した。
東南アジアではインフレや燃料価格の上昇が続く一方、日常生活に欠かせない配車や宅配サービスへの需要は底堅い。GrabはAIやデジタル技術を活用したサービス改善を進めることで競争力を高めており、今後も地域のデジタル経済をけん引する企業として成長が期待される。
Grab、第2四半期は大幅増益 通期業績見通しを上方修正
