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シンガポール旅行者、アジア太平洋で最も節約志向

 シンガポールの旅行者は、アジア太平洋地域で最もコスト意識が高いことが、旅行予約プラットフォーム「Klook(クルック)」の「Travel Pulse 2026」調査で明らかになった。物価や航空運賃の上昇を受けて旅行費用への関心は高まっているものの、多くの旅行者は旅行自体を控えるのではなく、計画や予約方法を工夫することで旅行を続けている。
 
 調査では、シンガポールの回答者の71%が「旅行費用や生活費の上昇」を旅行への最大の懸念事項と回答し、タイやマレーシア、インドネシア、ベトナムを上回って地域で最も高い割合となった。一方で、80%は旅行計画を取りやめることなく、旅行スタイルを見直して対応していると答えた。費用を抑える方法として、47%が割引やキャンペーンを活用し、46%が航空券や宿泊施設を早めに予約している。
 
 旅行先の選び方にも変化がみられる。66%が混雑状況を旅行先選びの重要な判断材料として挙げており、有名観光地だけでなく、比較的混雑の少ない都市や地域への関心が高まっている。また、「どこへ行くか」よりも「どのような体験ができるか」を重視する旅行者も増えており、観光やアクティビティを中心に旅程を組み立てる傾向が強まっている。
 
 人気の旅行先では、日本が2年連続で首位となった。東京や大阪に加え、札幌や福岡など地方都市への需要も伸びている。また、中国本土やベトナムへの旅行需要も拡大しており、近距離で多様な体験を楽しめるアジア各国への関心が高まっている。
 
 Klookは、シンガポールの旅行者について「旅行回数を減らすのではなく、より賢く計画し、費用対効果の高い旅行を目指す傾向が強まっている」と分析している。物価上昇が続く中でも旅行需要は底堅く、節約と体験価値を両立させる新たな旅行スタイルが定着しつつあるようだ。