2026年7月31日
個人所有車が2019年以来の低水準 レンタカー登録は過去最多に
シンガポールで個人所有車の台数が2019年以来の最低水準となる一方、レンタカー登録台数は過去最多を更新した。シンガポール陸上交通庁(LTA)の統計によると、2025年末時点のレンタカー登録台数は9万5,857台と全自動車の約15%を占め、2021年から約41%増加した。一方、個人所有車は52万4,312台まで減少し、車の保有から利用へと消費者の選択が変化していることが浮き彫りとなった。
背景には、高騰するCOE(車両購入権)の価格がある。高額な頭金やローン負担を避けられることから、リースやレンタカーを選択する人が増加している。レンタル契約には車検や整備、代車サービスが含まれるケースも多く、利便性や柔軟性が評価されている。
専門家は、レンタカーの増加にはライドヘイリング(配車サービス)向け車両の拡大に加え、個人利用目的のリース需要も寄与していると分析する。一方で、レンタカー市場の拡大がCOE価格の高止まりにつながる可能性や、配車サービス市場の供給過剰を懸念する声もある。今後は、自動車の「所有」から「利用」への移行がさらに進むかが注目される。


