シンガポールのパスポートが、国際的なパスポートランキング「ヘンリー・パスポート・インデックス(Henley Passport Index)」で再び世界首位に選ばれた。シンガポール国民は、事前にビザを取得することなく、または到着時にビザを取得することで世界192の国・地域へ渡航でき、世界で最も高い渡航自由度を維持している。今回のランキングは2026年7月21日に発表された最新版で、シンガポールは今年1月に続き首位を守った。
2位にはアラブ首長国連邦(UAE)、日本、韓国が並び、いずれも188の国・地域への渡航が可能となった。スウェーデンが187カ所で単独3位となり、ベルギー、フランス、ドイツ、イタリア、スペインなど11ヵ国が186ヵ所で4位に続いた。一方、マレーシアは180ヵ所への渡航が可能で7位に入り、ASEAN諸国の中でもシンガポールに次ぐ高い評価を維持した。
ヘンリー・パスポート・インデックスは、国際航空運送協会(IATA)の渡航データを基に、世界227の渡航先に対して各国・地域のパスポート保有者がどれだけ自由に渡航できるかを比較したものである。ランキングは単なる旅行の利便性だけでなく、各国の外交関係や国際的な信頼度を反映する指標としても広く活用されている。近年では世界全体でビザ免除協定が増え、平均的なパスポートで渡航できる国・地域数は20年前の58カ所から108カ所へと大きく増加している。
シンガポールが首位を維持している背景には、積極的な外交政策と広範な査証免除協定の締結に加え、高い治安や行政への信頼、安定した国際関係がある。ビジネスや観光の拠点として国際的な競争力を高めるうえでも、世界最強クラスのパスポートは大きな強みとなっており、海外出張や投資活動を行う企業関係者にとっても利便性の高い環境を提供している。
世界的に地政学リスクが高まり、各国が入国管理を厳格化する動きもみられる中、シンガポールは引き続き高い渡航自由度を維持している。今回のランキングは、同国の国際的な信用力と外交ネットワークの強さを改めて示す結果となり、アジアを代表する国際ビジネス・金融ハブとしての存在感を裏付けるものとなった。
シンガポールのパスポート、世界最強の地位を維持 ビザなし・到着ビザで192の渡航先へ
