シンガポール政府は、東ティモールとの協力関係を強化する一環として、2027年から建設業や製造業など一部産業で東ティモール人労働者の受け入れを開始する方針を明らかにした。ローレンス・ウォン首相が同国を公式訪問した際に発表したもので、人材育成や職業訓練、教育分野での協力も進める考えを示した。
東ティモールはASEAN加盟を目指しており、シンガポールはこれまで行政能力の向上や人材育成支援を積極的に行ってきた。今回の取り組みは、同国の経済発展を支援するとともに、ASEAN域内の人材交流を促進することを目的としている。
シンガポールでは少子高齢化や人口構造の変化を背景に、建設業や製造業、介護分野などで慢性的な人手不足が続いている。政府は外国人労働者の受け入れを継続しつつも、受け入れ対象国の多様化を進めており、東ティモールは新たな労働力供給国として期待されている。
また、今回の訪問では医療やデジタル分野での技術協力についても協議が行われた。シンガポール政府は、東ティモールのASEAN加盟を後押しする姿勢を改めて示しており、今後は経済協力だけでなく人的交流も一段と拡大するとみられている。
今回の労働者受け入れは、シンガポールの人材不足対策とASEAN地域の経済統合を同時に進める象徴的な取り組みとして注目されている。
シンガポール、東ティモールから労働者受け入れへ ASEAN連携を強化
