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シンガポール、HDB中古住宅価格が2四半期連続で下落 住宅市場は安定化へ

 シンガポールの住宅開発庁(HDB)が公表した最新データによると、2026年第2四半期のHDB中古住宅価格指数は前期比で下落し、2四半期連続のマイナスとなった。ここ数年続いた住宅価格の急上昇が落ち着きを見せ、市場は安定化に向かいつつある。
 
 今回の価格下落は、政府による住宅供給拡大策や投機抑制策の効果が徐々に表れていることが背景にある。近年はBuild-To-Order(BTO)住宅の供給増加に加え、住宅ローン金利の上昇や購入者の慎重姿勢も中古住宅市場に影響を与えている。
 
 一方で、民間住宅市場では価格が緩やかに上昇しており、公営住宅と民間住宅で異なる動きが見られている。市場関係者は、HDB価格の調整は急落ではなく、過熱していた市場が正常な水準へ戻る過程との見方を示している。
 
 シンガポール政府は住宅価格の急激な変動を避けるため、住宅供給の拡充や需要抑制策を継続している。若年層や初めて住宅を購入する世帯が住宅を取得しやすい環境を整えることを重要な政策課題としており、今後もBTO住宅の供給を積極的に進める方針である。
 
 住宅市場はシンガポール経済や家計に大きな影響を与える分野であり、今後は金利動向や新築住宅の供給状況、人口動態などが市場を左右する要因となる。市場は過熱から安定成長へ移行する局面に入りつつあり、その動向が引き続き注目される。