シンガポールの映画館チェーン、ゴールデン・ビレッジ(Golden Village)は、プラザ・シンガプーラ内の映画館を8月に閉館すると発表した。同館は1996年の開業以来、約28年にわたりドビー・ゴート地区の映画ファンに親しまれてきたが、同モールの改装計画に伴い営業を終了する。
ゴールデン・ビレッジ・プラザ・シンガプーラは、中心部のMRTドビー・ゴート駅に直結する利便性の高い映画館として、多くの学生、会社員、家族連れに利用されてきた。ショッピングや食事と合わせて映画を楽しめる立地の良さから、長年にわたり市内中心部の代表的な娯楽施設の一つとなっていた。
運営会社によると、閉館はプラザ・シンガプーラのテナント構成見直しと改装計画に伴うものであり、同社は今後も他の劇場で映画鑑賞体験の向上に取り組むとしている。閉館までの期間中、利用者に向けた案内や最終営業日などの詳細は順次発表される見通しである。
SNS上では、「学生時代によく通った思い出の映画館」「中心部で便利だったので残念」といった惜しむ声が相次いでいる。一方で、近年は動画配信サービスの普及や消費者の娯楽スタイルの多様化により、映画館業界は新たな集客策を迫られている。
シンガポールでは、ショッピングモールの再開発やテナント入れ替えが各地で進んでおり、長年親しまれた店舗や施設の閉鎖も相次いでいる。今回の閉館は、都市の商業施設が時代に合わせて変化していく流れを象徴する動きでもある。
28年にわたり多くの映画ファンを迎えてきた同館の閉館は、一つの時代の終わりとして記憶されることになりそうだ。
ゴールデン・ビレッジ、プラザ・シンガプーラ店を閉館へ 28年の歴史に幕
