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シンガポール航空、女性パイロット数が5年間で25%増 航空業界の多様化進む

 シンガポール航空(SIA)は、過去5年間で女性パイロット数が25%増加したと発表した。航空業界では依然としてパイロット職に占める女性の割合は低いものの、同社は人材の多様化を進める取り組みを着実に進展させている。
 
 SIAグループが公表した2025/26年度サステナビリティ報告書によると、SIAは2020年を基準として掲げていた「女性パイロットを25%増やす」という目標を達成した。一方、グループ会社のスクートでは同様の目標には届かなかったものの、女性管理職の増加目標は達成している。報告書によれば、SIAグループ全体の女性パイロットは102人となり、従業員総数の半数以上を女性が占めている。
 
 航空業界では、パイロットは依然として男性が多数を占める職種であり、国際航空運送協会(IATA)も女性の採用・育成を重要課題の一つに位置付けている。各航空会社では、女性向け採用活動や訓練制度の充実、キャリア形成支援などを進め、多様な人材が活躍できる環境づくりを推進している。
 
 一方で、SIAは女性パイロットの増加目標を達成したものの、副社長級以上の女性管理職比率については目標に届かなかった。会社側は、管理職の退職や人事異動などが要因だったと説明しており、今後も女性リーダーの育成を継続する方針を示している。
 
 航空需要が世界的に回復する中、各社ではパイロット不足への対応も課題となっている。SIAは多様な人材の確保を競争力強化につなげる考えで、性別を問わず能力や適性を重視した採用を進めている。
 
 今回の発表は、女性の社会進出が進むシンガポールにおいて、航空業界でも多様性を重視する流れが着実に広がっていることを示すものとなった。