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バスのどこからでもタッチ可能に 新EZ-Linkカードリーダーを全路線へ導入

 シンガポールの公共バスで、乗客が車内のどこからでもEZ-Linkカードや銀行カードをタッチできる新型カードリーダーの導入が進められる。公共交通機関の利便性向上を目的とした取り組みで、今後すべての路線バスへの設置が予定されている。
 
 新システムでは、従来のように乗降口付近の専用端末まで移動する必要がなく、車内の複数箇所に設置されたリーダーで乗車・降車時のタッチ操作が可能となる。これにより、混雑時の乗降時間短縮や車内の人の流れの改善が期待されている。
 
 現在のシンガポールのバスでは、乗客は前方ドアから乗車してカードをタッチし、後方ドアから降車する際にも再度タッチする仕組みが一般的である。しかし、通勤時間帯などの混雑時には乗降口付近に人が集中し、移動しづらい状況が発生することがある。
 
 新型リーダーは、EZ-Linkカードだけでなく、SimplyGo対応のクレジットカードやデビットカード、スマートフォン決済にも対応する見込みである。利用者は従来と同様に運賃を支払うことができるため、新たなカードへの切り替えは不要となる。
 
 シンガポール陸上交通庁(LTA)は近年、公共交通機関のデジタル化を積極的に進めている。キャッシュレス決済の普及に加え、リアルタイム運行情報や乗客サービスの改善にも取り組んでおり、今回の新システムもその一環である。
 
 SNS上では、「満員バスでも移動せずにタッチできるのは便利」「高齢者や子どもにも使いやすくなりそうだ」と歓迎する声が上がる一方、「誤って複数回タッチしないか心配」といった意見も見られた。
 
 当局は導入に先立ち試験運用を進めており、利用者への周知やシステムの安定性確認を行う方針である。今回の取り組みは、公共交通の利便性向上と利用者体験の改善につながる新たな一歩として注目されている。