シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPDBS銀行、富裕層向け拠点を大幅拡充

金融

2026年6月19日

DBS銀行、富裕層向け拠点を大幅拡充

 シンガポール最大手銀行のDBS銀行は、アジア地域における富裕層向け資産運用事業を強化するため、新たに18カ所のウェルスマネジメントセンターを開設すると発表した。また既存36拠点についても改装を進め、顧客向けサービスの充実を図る方針である。
 
 DBSによると、対象となるのはシンガポール、香港、中国、台湾、インド、インドネシアなどアジア主要市場である。特にシンガポール国内では富裕層向けサービス拠点を約50%増やし、急速に拡大する資産運用需要を取り込む考えだ。
 
 背景にはアジア地域における富裕層人口の増加がある。近年は起業家や企業オーナーだけでなく、高所得専門職やファミリーオフィスによる資産運用ニーズも拡大している。シンガポール政府もファミリーオフィス誘致を積極的に進めており、2025年末時点で2,000を超えるファミリーオフィスが拠点を置いているとされる。
 
 デジタル化が進む一方で、資産運用分野では対面による相談を希望する顧客も多い。DBSは専門アドバイザーによるコンサルティング体制を強化し、長期的な資産形成や事業承継など幅広いニーズに対応する。
 
 シンガポールはアジア有数の金融センターとしての地位を確立しているが、香港やドバイとの競争も激化している。今回の拠点拡充は、シンガポールが資産運用ハブとしての競争力をさらに高める動きとして注目されている。

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