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偽の「MBS火災画像」を首相SNSへ投稿 35歳男が起訴、禁錮刑の可能性

 シンガポールで、マリーナ・ベイ・サンズ(MBS)が炎上しているように見える偽画像を作成し、上級相(Senior Minister)のリー・シェンロン氏のフェイスブックページに投稿した35歳の男が起訴された。男は「いたずら目的だった」と説明しているが、有罪となれば禁錮刑や罰金が科される可能性がある。
 
 捜査当局によると、男は人工知能(AI)などの画像編集技術を用いて、MBSが大規模火災に見舞われているような画像を作成。その後、リー上級相のフェイスブックページに投稿し、多くの利用者が閲覧できる状態にしたという。
 
 当局は、この投稿が虚偽情報の拡散につながり、公共の混乱や不安を招く恐れがあったと指摘している。幸いにも実際に火災は発生しておらず、大きな社会的混乱には至らなかったが、警察は迅速に捜査を開始し、投稿者を特定した。
 
 シンガポールでは近年、AI技術の普及によって偽画像やディープフェイクの作成が容易になっている。政府は、こうした技術が悪用されれば社会不安や誤情報の拡散につながるとして警戒を強めている。
 
 特にシンガポールは、オンライン上の虚偽情報対策として「オンライン虚偽・操作防止法(POFMA)」を導入しており、意図的な偽情報の発信に対して厳しい姿勢を取っている。また、公共の安全や国家機関に関する虚偽情報については、より重い処分が科される場合もある。
 
 SNS上では、「単なる冗談では済まされない」「AI時代だからこそ責任ある情報発信が必要だ」といった意見が多く寄せられている。一方で、表現の自由とのバランスについて議論する声も見られた。
 
 今回の事件は、生成AIの普及に伴う新たな課題を浮き彫りにしており、当局は市民に対してオンライン上の情報を慎重に確認するよう呼びかけている。