電子商取引大手Shopeeが、世界各地でソフトウエア開発者を中心とした数百人規模の人員削減を実施したことが明らかになった。シンガポールの従業員も対象に含まれており、テクノロジー業界における人員最適化の動きが続いている。
報道によると、今回の削減は主にエンジニアや開発関連職が対象となっており、東南アジアやその他地域の複数拠点で実施された。Shopeeを運営するSea Limitedは詳細な人数を公表していないが、関係者によると数百人規模に及ぶという。
同社は近年、収益性改善を重視する経営方針へ転換しており、事業効率化や組織再編を継続的に進めている。東南アジアの電子商取引市場は引き続き成長しているものの、競争激化や投資家からの収益性要求の高まりを背景に、多くのテクノロジー企業がコスト管理を強化している。
今回の人員削減について、業界関係者は人工知能(AI)や自動化技術の活用拡大も一因になっている可能性を指摘している。ソフトウエア開発の一部工程ではAI活用が進み、企業が必要とする人員構成が変化しつつあるためである。
シンガポールでは近年、テクノロジー企業による採用抑制や人員削減が断続的に発生している。一方で、AI、サイバーセキュリティー、データ分析などの分野では依然として人材需要が高く、職種によって雇用環境に差が広がっている。
全国労働組合会議(NTUC)は最近、管理職・専門職・技術職(PMET)からの解雇相談が増加していると指摘しており、オフショアリングやAI導入による雇用環境の変化への対応が課題となっている。
専門家は、今後も企業による効率化投資は続くと予想する一方、高度なデジタルスキルやAI関連スキルを持つ人材への需要は引き続き堅調との見方を示している。
Shopee、世界で数百人規模の開発職削減 シンガポールでも影響
